【開催レポ】生ごみが発酵すると○○になる?作り方編

6月24日に株式会社EM生活主催で生ごみ肥料づくりオンラインセミナーが開催されました。600名のお申込みがあり、212名の方が参加。「失敗しない生ごみリサイクル」「失敗しないEMぼかしの作り方」について実践を交えながら学びました。

 

そもそもEMとは?

EMとは乳酸菌・酵母・光合成細菌の善玉菌の集まり。1982年に琉球大学(当時)の比嘉照夫先生が開発された農業用資材です。

メイン講師の石川先生も1982年でEMと同い年だそう。EMは、Effective(有用な) Microorganisms(微生物たち)の頭文字を取っています。いい菌の集合体なので、EM菌という菌はありません。

 

EM BOOK No.2「育てて楽しい家庭菜園」を元にセミナーが進んでいきました(資料ダウンロードはこちら)。

 

発酵の力で生ごみを宝にしよう!

大豆が発酵すると納豆になるように、生ごみを発酵させると良質な肥料になります。きちんと発酵していない生ごみやボカシ(米ぬか肥料)を家庭菜園に使うと、野菜も腐った味がするそうです。

 

石川先生は学生時代に先輩から慣行栽培と有機栽培とEM栽培の3本のきゅうりを渡され、味比べをしたら、有機栽培のきゅうりが臭いと感じたそうです。有機栽培とは「有機肥料(主に牛糞や鶏糞など)」を使う栽培ですが、その肥料が発酵状態にないものを入れてしまうと、植物が根から肥料を吸い、実にも嫌な臭いが移ってしまいます。

生ごみをきちんと発酵させるとニオイもなくおいしい野菜作りのための肥料になりますが、EMを使うことでより上手に発酵させられるようになります。

 

生ごみリサイクル実況中継!

生ごみ発酵肥料づくりに欠かせない「EMボカシ」。米ぬかとEM液などを混ぜて発酵させた生ごみを発酵させるための材料です。自分で作ることもできますが、ボカシの品質が生ごみ肥料の発酵の良し悪しに関わってくるので、初めての方は市販のものを利用することがおススメ(生ごみリサイクル資材はこちら)。

石川先生から生ごみリサイクルの手順の説明をしていただいた後、講師がバトンタッチして実際に生ごみ肥料づくりの実演がありました。下條先生からは、①EMボカシの作り方、②小さな容器で作る生ごみ肥料の作り方、③生ごみ処理用バケツで作る生ごみ肥料の作り方をレクチャーしていただきました。紙面ではわかりにくい「発酵しやすい水分量の目安」の判断の仕方は、やはり動画だと特にわかりやすいですね。

 

生ごみ肥料づくりのポイントは、「(体積)生ごみ1:ボカシ1」の割合でしっかり混ぜること!バケツで作る場合は、「生ごみ5:ボカシ1」で良いそうです。ボカシが多い方が失敗しにくい。

空気を抜くことがとっても重要です。その他にも生ごみを細かく切るなどのポイントを丁寧に解説してくれました。

 

セミナーの最後には、視聴者さんから送られた質問にわかりやすく答えてくれていました。これからどんどん暑くなるとますます気になる生ごみ臭。生ごみリサイクルはコバエや悪臭対策になるだけではなく、おいしい野菜作りの肥料にもなって一石何鳥にもなります。この夏から生ごみリサイクル、始めてみませんか?

 

EMについて詳しく知りたい方は「EMとは」のページへ>>

 

関連記事