EMを通してみんなの健康と環境の役に立ちたい:「暮らしの発酵ストア」鎌倉

神奈川県鎌倉市にある大船駅東口から徒歩5分のところに「暮らしの発酵ストア鎌倉」があります。お店に来るお客様の健康と、地球環境のお役に立つことを使命としている店長の大野 美恵子さんに、お店の魅力と日々の仕事への想いについてお聞きしました。

EM商品、発酵食品、そして元気いっぱいの野菜たち

暮らしの発酵ストア鎌倉では、EM商品、無添加商品、そして無農薬・自然栽培でEMを活用した野菜・果物を取り揃えています。特に毎週火曜日・木曜日に入荷する、三浦半島のEM育ちの元気いっぱいの健康野菜が当店の自慢です。健康野菜として口コミで広がり、お客様にとても好評です。

※EMとは=「Effective(有用な) Microorganisms(微生物たち)」の頭文字を取っています。微生物による発酵の力で悪臭を消したり、土や川の微生物環境を整えたりすることで、人と地球に快適な空間を生み出す善玉菌の集まりのことです。それを利用した技術をEM技術と呼んでおり、EM技術で野菜・果物を育てている生産者さんが日本中にいます。

→EMについて詳しく知りたい方はこちら

 

当店には、健康食品・無添加・環境に良いものに関心のあるお客様が多く来店されます。化学物質に敏感の方や、ご家族の病気・アトピーを治したいという想いで自然でカラダに良いモノを探し求めて来店くださるお客様もたくさんいらっしゃいます。 有難いことに、当店はお客様の口コミでご来店くださる方が多いです。例えば化学物質に敏感な方が、同じような悩みを持っていて、自然派で無添加な商品を求めている方に当店を勧めてくださっています。

娘のアトピーを治したいという想いから全ては始まった ~店長 大野 美恵子さん~

当店の店長になって12年です。今でこそ健康オタクということで、無添加・自然派・環境について興味関心がありますが、独身時代は食べ物等に対して特に気にしていませんでした。それが30年前に長女が生まれた時、娘が生まれながらのアトピー持ちで、娘のアトピーをなんとか治してあげたいと奮闘する日々が始まりました。娘はアトピーがかゆくて手袋をしないと血だらけ状態。年中泣いていて、仕事も子育てもしなくてはいけない私は毎日眠れない日々で本当に大変でした。

毎日の食べ物から変えていく

私たちは食べた物でできていますから、娘のアトピーを治す方法として、「食べ物からアトピーを改善していこう」と決めました。しかし、30年前は今みたいに自然食品のお店は無く、無農薬・自然農法のお野菜なんて簡単に手に入らなかったんです。主人と一緒に遠くまで行って枯れたような無農薬野菜を買っていました。食べ物だけではなく、無添加商品が良いという情報から無添加の石けんを買うようになったり、自然栽培の食材で作る商品を知って、その商品を製造販売している会社の会長さんのお話しを聞きに行ったり…。 そんな日々を送っていたら、自然に環境に対しても興味を持つようになりました。環境の循環の仕組みや、与えたものが自分に帰ってくるという自然の原理にも気が付きました。

私の経験と知識で同じ悩みを持った人の役に立ちたい

子どものアトピーをなんとか治してあげたいという、親として何か解決方法をつかみたいと必死でした。30年も自然・無添加を使用して勉強しているので、いまでも「これは自然か自然じゃないか」を自分のカラダで感じで測ることができるんです。 当店にはかつての私のように、健康になりたい、家族のアトピーを治したいという想いの方が多くいらっしゃいますので、そのような方々に私の経験や知識をお伝えしてお役に立ちたいと思っています。

お客様が健康に元気になってくれるのが喜び


お客様の健康や環境の役に立つ情報を提供しています。

お店に12年もいると、お客様が健康になっていく過程を見ることができます。例えば、声が出せないぐらい体のどこかが弱っていて筆談でしかお話しできないお客様がいたんです。西洋医学で通院していた方だったんですがどうしても治らず、根本的に治したいという思いをお持ちだったので色々とお話しをしました。 それから5年ぐらいで話せるようになり、今は元気に過ごしていらっしゃいます。お客様に必要な商品や情報を提供して、それがお客様の健康に役立っているということが本当に嬉しいです。

志を強く持って頑張っている生産者さんを応援したい

私は、志を強く持って農薬を極力使わないで農作物を育ててくれている生産者さんたちを応援したいと思っています。農薬を使えば簡単に野菜を作ることができるけど、そんな中、農薬に手を出さずに野菜を作ってくれる生産者さんとお客様を繋ぎたいと思っています。 今は働きながら無農薬野菜を必要としている方へ橋渡しができている、ということに喜びを感じています。無農薬のお野菜が手に入らなくて困っている人=かつての私だから、そういう人たちに元気で安全な無農薬野菜を提供できるのが嬉しいです。

日本中で捨てられる「おから」を救う

暮らしの発酵ストア鎌倉主催で、おからを使った味噌作りワークショップを開催しています。当店ではEMの大豆で作ったお豆腐を売っているんですが、お豆腐と同じ量のおからが産業廃棄物として捨てられているんです。これを聞いてびっくりしました!北海道から沖縄までどこでも豆腐は食べられているから、おからの廃棄量ってすごいんじゃないかと。 そこでなんとか「おから」を捨てることなく再利用できないかと色々と料理してみて辿り着いたのが、おからを使ったお味噌なんです。従来の味噌作りのように大豆を煮る作業が無く、おからと麹と豆乳と塩を混ぜるだけで1時間で仕込めます。仕事をしている忙しい方でも簡単にすぐに仕込めて、手間暇かけていないのにこれがとっても美味しいんです。

ワークショップに参加した受講者の方たちが「美味しい」と言って、おから味噌作りを自分たちで周りの人に教えて広めてくれているんです。当店で扱っているEMのお豆腐から出たおからは、全部捨てないで次の味噌などに貢献しているんです。環境にも良いし、作る人は楽だし、食べたら美味しい「おから味噌」をどんどん広めていきたいと思っています。

接客はマニュアルではなく「五感」が大切

接客はマニュアルじゃないと思っています。お客様はみんな顔が違うように、みんな性格も違います。同じことをしても、喜んでくれる人とそうじゃない人がいます。例えば、野菜の梱包も丁寧にやって喜ぶ人と、環境のことを考えてそこまで梱包を行業しくやらないでという人もいる。だから、目の前の「この人」から「ありがとね」と言ってもらえるような接客が大切だと思っています。 接客についてスタッフ全員で共有するホスピタリティ会議を毎週開催しています。「この人はどういう人で、今日はどういったことを求めているか」を五感で感じて、「その人にとっての正しい情報」を伝えることをスタッフ全員が心がけるようにしています。相手が求めていないことをどれだけ言ったって耳に入らないし、よく喋る人だなと迷惑がられるだけですから。目の前の人が喜ぶことを伝えてあげたいと、いつも思って接客しています。

人々をつなげて、EMを広げていきたい 

大好きな日本のために、EMを通してみなさんの健康や環境のお役に立ちたいと思っています。そのために、暮らしの発酵ストア鎌倉をみんなが集える・繋がってくれるお店にしたいんです。そして、どんどんワークショップをして人々を繋げて、EMを広めていきたいと思っています。お客様同士がお店やワークショップで知り合って繋がって、心も元気になってくれたらいいなと思います。

 

お店紹介

神奈川県鎌倉市にある大船駅東口から徒歩5分のところにセイショウナンビルがあり、「暮らしの発酵ストア鎌倉」はビルの7階にあります。

店内は天井が高く開放的で、床にはEMセラミックスが使われています。当店にお買い物に来た方の中には、店内はいい空間で呼吸がしやすい、と言ってくださる方もいます。

7階の窓からは大船駅周辺を見渡せます。

 

毎週火曜日・木曜日はお野菜・果物の入荷日です。EM育ちの元気な健康野菜・果物が並びます。元気な野菜を育ててくれている生産者さんの顔を知ることができます。

鎌倉にあるパラダイスアレイさんの天然酵母パンは毎週火曜日に入荷です。

抗生物質不使用で飼育環境に配慮して育てられたお肉類も置いています。

発酵飲料のEM・X GOLD、EM農業資材やお掃除商品、無添加石けんや化粧品など、EM関連商品を豊富に取り揃えています。

味噌や塩麹、醤油などの発酵調味料も充実しています。

毎月テーマを決めて、商品特設コーナーを設けています。

プラスチックごみ削減の活動として、新聞紙を再利用したエコバックを50円で販売しています。地域の就労支援センターのみなさんの手作りエコバックです。

窓際には資料コーナーがあります。椅子もありますので、買い物ついでに外の景色を眺めながらほっと一息していただけます。

スタッフの皆さんがお客様一人一人の声を聞いて、心と体が健康で元気になるアイテムを提供してくれます。お客様が気軽にスタッフに相談できる、暮らしの発酵ストア鎌倉にぜひ行ってみてください。

◆暮らしの発酵ストア鎌倉店内の様子をYoutubeの「暮らしの発酵チャンネル」で動画でも紹介しています◆


暮らしの発酵ストアは、沖縄・鎌倉・名古屋に直営店があります。各店舗の詳細情報は直営店紹介ページをご覧ください。

Information
暮らしの発酵STORE KAMAKURA
住所
神奈川県鎌倉市大船3-1-3 セイショウナンビル 7F
TEL
0467-47-5674
営業時間
11:00~17:00
定休日
日・月・祝日、年末年始、お盆/ 暮らしの発酵STORE KAMAKURAが定める日

この記事を書いた人

鈴木 綾
「暮らしの発酵通信」写真担当

取材で全国の素敵な人たちと出逢って色んな生き方を知ることが喜びです。取材した土地の美味しいごはんを食べること、自然いっぱいの場所へ行くことも楽しみ。

関連記事