災害に備える「もしも」食

毎年9月1日は「防災の日」。1923年(大正12年)9月1日に起こった関東大震災、1959(昭和34)年9月26日の伊勢湾台風を受け、1960(昭和35)年に「防災の日」が創設されました。 災害が起こった時、ライフラインの復旧にかかる目標日数は電気が6日、水道が30日、ガスが55日※。 災害時でも活躍するアイテムを普段から活用しておけば安心です。ポリ袋調理やガスコンロ、乾物を活用した調理を身につけておきましょう。 ※内閣府による首都直下型地震等による東京の被害想定より。

「もしも」と「いつも」の便利アイテム

飲料水

大人1人につき、1日2~3Lの飲料水が必要だと言われています。最低3日分の飲料水は確保しておきましょう。長期保存可能な水が便利ですが、水タンクから水を使うことを習慣化しておけば、いざという時にも安心です。

乾物

乾物は水で戻すだけで食べられるし、冷蔵庫に保存する必要がないため、災害時には大活躍。乾燥させることでうまみや栄養価もアップしています。 例)ワカメ、切り干し大根、高野豆腐、のり、サクラエビ、干しシイタケなど

味噌(常温保存可能なもの)

味噌には炭水化物、脂質、灰分、ビタミン、カリウム、マグネシウム、繊維質など、たくさんの栄養素が含まれています。栄養が偏りがちな災害時の栄養補給にGOOD。

無洗米、α米

α(アルファ)米は水かお湯を入れるだけで、煮炊きをせずにご飯になるお米。火が使えない状況でも便利。無洗米は研ぎ水の節約になります。

カセットコンロ&ガス

ガス缶にも使用期限があります。普段の生活の中で定期的にカセットコンロを使っていくことも心がけましょう。

ラップ

お皿やお椀にラップを敷いてから食品を載せて食べると、節水になります。また、30~40cmほどの長さに切ってくしゃくしゃに丸めると、食器洗いのスポンジ代わりにもなります。

鍋&蒸し布&湯煎調理用ポリ袋

ポリ袋調理はお湯が食品に直接触れることがないため、お風呂の残り湯や川の水、雨水などでも代用することができます。ポリ袋のまま器に盛ることで、洗い物に使用する水も節約でき、袋の口をきちんと縛って捨てることで、ニオイ対策にもなります。 最近は100円ショップなどでも湯煎調理用袋が販売されています。  

防災レシピ①:自家製インスタント味噌汁の素

材料をすべて容器に入れて混ぜるだけの簡単レシピ。「もしも」の防災食ではなく、職場や出張時にも持ち歩けるインスタント味噌汁の素です。 詳しくはこちら>>  

防災レシピ②:ポリ袋で作る!災害時のご飯と味噌汁

ポリ袋の中で作るご飯と味噌汁。使ったポリ袋やラップを容器にかぶせれば、お皿を洗う水の節約にもなります。 詳しくはこちら>>


「暮らしの発酵通信」特別号掲載

この記事を書いた人

里菌 かこ
「暮らしの発酵通信」ライター/発酵ライフアドバイザーPRO.

EM生活㈱に10年勤め、農業・健康・環境などあらゆる分野での微生物の可能性について全国各地を取材し、EM業界紙に掲載。発酵ライフアドバイザーPRO.の資格を取得し、発酵食品についても広く理解を深める。ライティングだけではなく、ワークショップ講師やイベント企画も務める。

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