【開催レポ】家は第三の肌!目からウロコの無添加な家づくり
10/16(金)「家は第三の肌!目からウロコの無添加な家づくり」を開催しました。 会場は、名古屋市天白区の無添加住宅「on・new(うえやま建設)」さんのモデルルーム。今回の講座は、「全5回 暮らしの発酵定期講座」として、うえやま建設さん×暮らしの発酵のコラボ企画vol.4。漆喰と無垢材に囲まれた素敵な空間で、7名の方が参加して下さいました。
今回は、暮らしを包む空間「家」のハード面について。お話くださったのは、株式会社無添加住宅 営業部 次長の森本兼輔さん。
会場であるこのモデルハウスも、無添加住宅®の素材を使用しています。 「家を買うこと」は、人生の中で最も大きな買い物ではないでしょうか?誰もが憧れる新築のピカピカした家。しかし、その中に潜む健康を脅かす化学物質の数々。日本では、2003年に建築基準法が改正され、建物を建てる時の「シックハウス対策」が義務づけられました。
そうは言うものの、日本で規制されているシックハウス対策対象の化学物質は13物質。EUでは69物質、ドイツでは166物質、フランスでは216物質が規制対象となっています。2017年に約15年ぶりに3物質の追加が騒がれましたが、保留に。 無添加住宅では、そうした化学物質を一切含まない家づくりを行っているそうです。
「素材にこだわるとバカ高くなる」・・・間違いない・・・しかし・・・ 「無添加住宅では、住宅コストを『建物(と外構)の価格+30~50年間のメンテナンス費用+固定資産税+火災保険+金利+冷暖房費』のトータルでとらえています。
例えば、木造と鉄筋では鉄筋の方が固定資産税が高いし、外壁で一般的に使用している素材のものは紫外線による劣化(=修理が必要)します。木造にして、紫外線で劣化しない素材を用いるだけでも住宅コストは下がります。エアコンの利きが良くなり、約16%電気代が安くなった、という声もあります。」 と森本さん。「どの視点から家に払う金額を見るか」が大切。 「それから、みなさん耐震を気にされる方が多いですが、年間の死亡率で言えば、地震でなくなる方よりも、火災時の毒ガスで亡くなられる方の方が多いんですよ。」 もし、火災が発生した際に、毒ガスを放出しない建材で囲まれていたら?大切な命が守られる可能性が高まります。
そうした建材の一例がこれ。
そう、ごはん。ごはんをねちょねちょに練って・・・
もう一つの木を貼り合わせ、木と木を縛り付けて、8時間放置。
びくともしない粘着力!使用したのは、どこにでも売っている、コンビニエンスストアのおにぎりのごはん。こうした自然素材のものを用いて家をつくっているのだとか。
そして、もうひとつの中心的建材が「漆喰」。漆喰とは、石灰岩を原料とし、5000年もの歴史ある建材。アルカリ性のため、雑菌が繁殖しにくく、調湿効果や耐火、有害物質を分解するなどいいこといっぱい!ただ、「漆喰」の中にも、化学物質が混ざっているものなどが販売されているため、「漆喰=無添加」というわけではないそうです。
こうした自然素材のものに囲まれた家は「空気」が違う!
私たちは、1日20kgほどの空気を吸っていて、その重さは食べ物・飲み物の約10倍!! 多くの有害物質は空気より重く、下にたまる性質があります。低い位置で生活をしている子どもや赤ちゃん、ペットがいる家の空気はなおさら注意が必要ですね。ビニールクロスに含まれる有害物質がアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎の原因であるこという研究結果も。
さらには、体内に吸い込まれた有害物質は脂肪に蓄積します。口や鼻から吸って肺に入ったものは、脳にダイレクトに伝わると同時に、脳も65%は油でできているので、脳に蓄積する可能性も大きいですね。
「妊娠中の母親の血液を通じて、母親が体内に取り込んだダイオキシンなどの有害物質が胎児のへその緒からも検出された」なんという事実もあるそうです!! 「何を基準に」「どんな価値の置き方で」「何を選ぶか」は自分次第。 おうちの健康のことを考えた時に、食べ物・飲み物を気にしますが、なかなか「空気」に着目することは少ないですよね。中の「空気」の大切さを改めて感じた1日でした。
とはいえ、建材を替えるのは、お金や時間的にハードルが高い方も多いでしょう。次回、最終回では、普段の掃除週刊から「健康空間」をつくるためのお掃除術をお伝えします!