チョキチョキ、ワクワク、 にこにこ。:成田美樹さん
愛知県豊田市で美容師の仕事をしながらも家事やボランティア活動を積極的にこなしている成田美樹さん。忙しいながらも毎日が楽しく、元気に過ごせているのはEMのおかげだそう。
EMとの出会いは?
嫁ぎ先が畑にEMを使っていたことが最初の出会いでした。15年くらい前かな。でも、その時はどういうものかわからなかったし、特に興味を持つこともありませんでした。 大きなきっかけになったのは、布ナプキンのつながりでできたお友達が「布ナプキンを洗う時のニオイを軽減できるから、EMの使い方講座に来ない?」と誘ってくれたことですね。ずっと「EMは畑に使うもの」というイメージがあったんですが、家の中の掃除とか洗濯にも使えることを教えてもらいました。自分で増やすこともできるようになると、家の中でどんどん使うようになって、今ではすっかり暮らしの一部になっています。
ドキュメンタリー映画「蘇生」の上映会を主催されていましたね?
初めて「蘇生」を見た時に、号泣しちゃったんですよね。あの映画は、人間がしてきた環境汚染、特に放射能汚染のことについて描かれていて、「うわ、私たちって、なんてひどいことをしてきているんだろう」ってすごくショックで。私は美容師だから、環境に悪いものを流している自責の念があったし、自分の手がボロボロになっていたんだけど、それくらい強い薬剤を頭に塗り、川に流しているんだと思うとやりきれなくなって涙が出たんでしょうね。
でも、この映画はEMなどの微生物の力を借りれば地球が蘇るという希望の光を示してくれた映画でした。微生物の働きで野菜が元気に育ったり、川に魚が戻ってきたりといった事例がたくさんありました。私も、自分が今住んでいて子どもも一生住んでいくであろう地元をキレイにしていきたいって思いがあります。私自身は、地元の豊田市であまり活動をしてこなかったので、上映会をきっかけに地域で浄化活動を盛り上げたかったんです。
成田さんはボランティアで小中学校のプールにEM活性液を投入し、環境浄化活動に取り組んでいる。
その流れの中で、今は地元の小中学校のプールにEMを入れさせてもらっています。底にたまるヘドロが分解されて洗いやすくなるからプール清掃が本当に楽になるし、子どもたちが掃除をする時も滑らなくて安全だし。
なによりも、それが流れて川や海をキレイにしてくれますから。
お仕事ではどのようにEMを活用されていますか?
長年勤めている美容室ではEMを排水溝に流したり、トイレ掃除に使っています。男子トイレに散布するようになったら、店主が「何これ!トイレのニオイがなくなった!」と感動して、今では自分でEMを増やして使ってくれています。お客様にも増やし方や使い方を紹介していて、ファンが増えていますよ。
ポットの中にはお掃除・消臭用のEMWを常に入れていて、あらゆる場面で使えるようにスタンバイしている。
週に1回、介護福祉施設でも働いていますが、そこには髪を切ったりひげを剃ったりする「床屋の部屋」があって、そこでも使っています。空気中に撒くことで空間がリセットされるのか、気分がリフレッシュします。
ご老人が粗相してしまった時も、EMを撒くとニオイがすぐになくなるし、車いすの座布団にシュッシュしてあげるとスッキリします。今まで、あまりカットに来たがらなかった方でも、「床屋さんが来たからやってもらおう」っていう感じになりました。この空間が気持ちいいのか、おしゃべりが長くなってしまうんです(笑)。クシとかシェービング用の刷毛とか、使ったものは必ず殺菌しなきゃいけないけど、殺菌する前はEMを入れて洗っています。
髭剃りをした後は、眼鏡とか耳の中とか全部キレイにしてあげるんだけど、「床屋さんに拭いてもらうとしばらくキレイなんだよ」って言ってくださいます。
成田さんにとって、EMはどのようなものですか?
EMって、一つじゃなくて、生活の中のすべてのものにつながっているんですよね。だから、「EMの使い方教えて」って漠然と質問されると、何を伝えていいかわからないんです。「トイレのニオイに効くの?」って聞かれれば、私がやっているトイレ掃除の仕方を伝えることができます。だから、「EMって何?」って言われたら、「私を見て」って思っちゃう(笑)。EMの話をしていると元気になるし、こみあげてくるワクワク感があるんですよね。
話が尽きなくて、止まらなくなっちゃう。それを見ている人から、なんでそんなに楽しそうなの?どうしたらあんなに、話をするだけで輝けるの?って言われるから、それが私なりの「EMって何?」の答えなんです。私は人に使い方を説明するのは下手だから、「自分から伝えていく」というよりも、実践をして、体験をすることに徹しています。 EMは体験させてもらってるから続けられます。消臭でも健康でも河川浄化でも、普通、体験しないとその良さは通じないですよね。
義務じゃなくて、これやると楽しいよ、ちょっとやってみたらこんなによかったよ、っていう感じで、少しずつEMが世の中に浸透していってほしいです。
2018年4月取材:「暮らしの発酵通信」7号掲載