沖縄県で英国紳士がつくるこだわりチーズ:The Cheese Guy in Okinawa

那覇空港から車で約30分、県道77号線沿いにあるJAアトール(ショッピングモール)の建物と建物の隙間に、小さなチーズショップがある。注意して探さないと見逃してしまう。 紅白の縦じまの背景にお爺さんのイラストと「CHEESE SHOP」の文字を見つけたら、そこがイギリス人のジョンさんが営む「The Cheese Guy in Okinawa」のチーズ屋さんだ。 5~6人が入ったら動けなくなりそうなくらいの小さな店舗で、何十種類もの自家製チーズがならんでいる。

独創的な“Okinawanチーズ”

店舗がある大里で栽培されたバジルを使用した「大里バジル」、沖縄独自の黒麹菌を使用した「琉球クラウン」、沖縄在来のヨモギを用いた「フーチバ」など、独創的な“沖縄 × チーズ”を生み出している。

※Okinawan:沖縄の、沖縄(人)の 「沖縄の気候は、チーズ作りに適しています。湿度が高く、発酵食品であるチーズに向いているのです。乾燥しすぎる気候では、チーズも乾き、砕けてしまいます。暑さと湿気がチーズを育て、美味しいチーズになっていくのです。 The Cheese Guyのチーズは、この美しい島の恩恵を受けて出来上がりました。親泊牧場のフレッシュなフルクリームEMミルクで作りました。保存料や添加物などは、一切加えていません。凝乳のレネットは植物性のものを使用しています。また、沖縄産の旬の野菜やスパイスを使い、他にはない、オリジナルな沖縄産チーズが誕生しました。 どうぞお楽しみください。」(ショップカードより)  

牧草で育った牛のミルクをナチュラルチーズに。

チーズガイのチーズは、すべてナチュラルチーズ。牧場直送の新鮮な牛乳は、その美味しさを壊さないよう、低温殺菌をしているそう。何も加えず、何も抜かず、大切に育てられた牛たちが作り出す牛乳本来の味を活かしている。 親泊牧場では、飼料にEM(有用微視生物群)を配合し、発酵させた牧草を使用。牛舎には音楽が流れ、牛の心と体のケアに気を配っているそう。 ナチュラルチーズとは、言葉の通り、自然のままのチーズ。原料となる牛乳を固めて発酵熟成させたもので、チーズの中で乳酸菌が生きているため、熟成と共に風味が変化していく。購入した時としばらく置いてから食べたときとでは、味も香りも変わるので、発酵の楽しみが増える。

「もともと保存食品であるチーズは、味噌や醤油などと同じ発酵食品です。チーズの表面にカビが現れても、中には浸透しませんので、拭き取るか、薄くカットするだけでおいしく食べられます。」 ちなみに、日本で昔からなじみ深いのが「プロセスチーズ」。これは、ナチュラルチーズを加熱溶解し、乳化剤などを加えて再度形を整えたもの。加熱殺菌しているので保存性が高い一方、ナチュラルチーズに比べて風味や味は抑えめ。

【チーズガイのチーズをおいしく保存する方法】

・クッキングシートで包み、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存する (ラップなどはチーズが汗をかいてしまうのでおススメしません。) ・クッキングシートが濡れてきたら取り換える。 ・カビが生えてきてしまったら、拭き取るか、薄くカットする。 (拭き取る場合は、食塩水に少量の酢を入れた液体で布巾を濡らして拭き取ってください。)

まるで本物のサンタさんのような風貌のジョン・デイビスさん。日本人の奥様貞子さんと二人三脚で生み出す愛情たっぷりなオリジナルチーズの味をぜひお試しあれ。

おまけ (まだ行ったことがないですが)ジョンさんのチーズをアテに、国産クラフトビールが飲めるお店があるそうです→ Craft Beer Pub BeerRize 沖縄県中頭郡北谷町宮城1-464 1F 1-464 1F

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この記事を書いた人

里菌 かこ
「暮らしの発酵通信」ライター/発酵ライフアドバイザーPRO.

微生物関連会社に10年務め、農業・健康・環境などあらゆる分野での微生物の可能性について取材し、業界紙に掲載。発酵ライフアドバイザーPRO.の資格を取得し、発酵食品についても広く知識を深める。ライティングだけではなく、ワークショップ講師やイベント企画も務める文武両道の発酵ライター。

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